眞田正適の心書

住職の心書479.後戻り

「信心とは、決定堅固にして、退失なからんと欲うがための故に、この心を発す」
(三昧邪戒序)

訳)信心とは、固く信じて疑わないこと。そして、後戻りはしないと決意をすることで生まれる心である。

「何であんな事してしまったのだろうか」
「あの時こうすればよかった」
「色々な人に迷惑をかけてしまった」

この辛かった過去を思い過ぎるが故に過去のあった楽しかった出来事も辛い過去に上書きされていきます。

どうあがいても過去のことはすでに終わったこと。
修正もできなければ、無かった事にすることもできません。
理想はとても遠くても目の前の一つの段差は上れてます。
いきなりではなく自分のペースで一歩、一歩と上がっていくうちに自然と少しの勇気や自信も上がり理想に近づける。
 
「過去は変えれませが過去の意味合いは変えることはできる。」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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