「蓮を観じて自浄を知り、果を見て心徳を覚る」(般若心境秘鍵)
訳)泥の中から茎を伸ばす蓮の花は、泥に染まることなく、美しい花を咲かせ、実をつけます。
仏教のシンボルと言われている「蓮」は、濁った泥水の中でしか咲かすことができません。
それなのに花は美しく、濁った色に染まることがありません。
人生は良いことも悪いこともあります。
どん底を体験してもう二度と立ち上がれないとそんな気持ちにもなってしまう事もあります。
まさに、「泥沼」の状態です。
でも、この泥沼に意味があるとしたら、どうでしょう?泥沼にいるのは、蓮の花のようにきれいな花を咲かせるきっかけかもしれません。
この辛い経験は、きれいな清い心を育てるための修行なのかもしれません。
ここから立ち上がるとき。きっと、あなたがつける実り花は、染まる事のない大きくてきれいな花を咲かせるに違いありません。
知心寺住職 眞田正適
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