ある時ラクダを飼っている男は、小さな瓶の中に餌を入れてラクダに与えておりました。
小さな餌の入った瓶に頭ごとを突っ込んでラクダは頭を出せない状況になってしまい、困っているところに一人の老人がやってきてこう言いました。
「心配することはない。確実にラクダの頭は出る良い方法を教えてやろう。」と断言して男にこう指示しました。
「まずラクダの首を切ってしまいなさい」
その言葉を素直に信じて男はラクダの首を切落とすと老人は「次に瓶を壊しなさい」と続けて指示を出します。
男は言われるままに瓶を壊すと、見事「ラクダの頭」を取り出す事が出来た愚かな男の話。
知心寺住職 眞田正適
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