眞田正適の心書

住職の心書501.人の目 1/2

ある父と子が、ロバを引いて歩いていました。
通りすがりの者が笑いながら「せっかくロバを連れているのに、あの親子ったら歩いているぜ」

その言葉を聞いた父は
「それはそうだ」と思い、息子をロバに乗せて歩き出しました。
 しばらく行くとすれ違った者が
「あれをごらん。まったく最近の子どもはロバに乗って親を歩かせてるなんて親不孝者だ」と言っているのが耳に入ると父も何だか腹が立ってきて息子に対して
「お前は子どもなんだから降りろ。ロバには、父さんが乗って行く」と言って
 その後父がロバに乗り、息子が歩いて行くと今度は
「あの子を見てよ、かわいそうに‥。」

と話は続きますが、人の意見を聞くことは大切な事でありますが、あまりにも人の意見や人の目ばかり気にしていたら、結局何も出来なくなってしまいます。

知心寺住職 眞田正適

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