眞田正適の心書

住職の心書506.苦行

出家したお釈迦様は断食断水を始め、いばらの上に座ったり、片足で立ち続けたり、長く水中に浸かっていたり等、六年間もの厳しく過酷な行を自らに課し続けた末にお釈迦様が言ったのが。

「無駄であった‥。」

身体を痛めつける事だけが修行ではない!と悟られたその言葉には厳しい行をやってきたからこそ言えることだといえます。
その言葉をそのまま鵜呑みにして辛い事や苦しい事をやらなくていいというわけではなく、
思い返してみれば色々とやってみたけどあれはあれで意味がなかったなといったと笑える経験や見識を深めていくことが行を修めていく「修行」である。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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