眞田正適の心書

住職の心書511.模様

使い古された話でありますが人は一人では生きていけません。
ご飯一つをとってみても太陽の光や水や風や器具やさらには関係のないと思われている虫たちまで影響しております。
着ている服をとってみても作る人や材料、流通など無数の条件が重なった結果の事。
一見無関係なように見えても無数の条件が織りなす模様の上に我々が生きております。
自分の幸せだけを求めて、一か所を強く引っ張ったらたちまち整っていた模様が崩れてしまう。
模様が崩れた後で直そうとしても中々直すのも難しく、まして嫌だと言って切ってしまえば修復は不可能であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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