眞田正適の心書

住職の心書513.造花

「逆縁」とは、親より先に子供が亡くなる場合のことを言います。
順番からいえば親が先に亡くなり、自分自身・その後に子どもが亡くなるというのが一般的な順番ですが、その順番が逆になるため「逆縁」だと言われております。

親より先に亡くなる事を昔から「親不孝者」だといわれているのは、子どもが怪我して泣いていた時は子どもと同じように心を傷み、悲しむのが親心であるのです。
自分自身より先に亡くなってしまう事は悲しく苦しい事でありますが親が悲しんでいる間が「親不孝者」であるのです。
亡き子どもの命を讃えて、出会えた事に感謝出来れば亡き子どもは「親孝行者」に変わっていく。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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