人は他人から認められてさ初めてアイデンティティーを得ると言われております。
人から褒められたり認められると嬉しくなったりもしますが、それだけでは止まらず「もっと更にもっと」と欲張り、もっと認めてほしいと願ったりもします。
この欲求には限りがありません。
「人間の欲にははてしがない。それはちょうど塩水を飲むものが、いっこうに渇きがとまらないのに似ている。彼はいつまでたっても満足することがなく、渇きはますます強くなるばかりである。」(増一阿含経)
塩水を飲んだように他の人と比較する中で「見てほしい」「認めて欲しい」といった欲が際限なく膨らんでいきます。
「比較していく事で更なる苦しみが増大していく。」
比較することで強まる欲から離れて、他の人からの評価ではなく自分自身で認めてあげることが大切であります。
知心寺住職 眞田正適
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