眞田正適の心書

住職の心書529.一言

雨や台風で水が掻き回されると底に沈んだ泥が浮かび上がって水は濁ってしまいます。
その時に水を見ると汚いと思うかもしれませんが、水の本質は汚いものではありません。
心が濁っているからといっても自分自身が汚れたわけではありません。
大切なのはその怒りや不安で濁ってしまった心を穏やかにする自分の時間を持つことです。
濁っていてはありのままの自分を見失うことになりかねません。
年末の大掃除の期間、片付けや掃除で部屋の汚れを落とすのと同じように心の汚れを沈め、自身の気持ちも調える時間をもつ事によって澄んだ穏やかな年末を過ごす事ができます。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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