眞田正適の心書

住職の心書532.陰で

私にとってあっという間の一年間。皆様はどのような一年間であったでしょうか?

「出家した修行者と信仰者である猟師は同じ信仰者であっても大きく異る。
 信仰者である猟師は、生きるためには殺生も行いますが、修行者は生きるために殺生を行わない。」(スッタニパータ)

私は殺生もしないし食べる事もない。と自身を律して行に励んでおられる方はとても立派な事でありますが、自分は食べる事はないにしても殺生の行いを仕事として従事しておられる方、それを食事として社会で勤めに行かれている人のお陰で得られた食事であります。
 
同じ信仰者として、どちらが正しいとか言う事ではなく、様々な人達のお陰や遠因で周り巡って暮らせているということに感謝しております。
お陰様で様々な人の支えや沢山の方達に励まされて今年も無事に年を迎えることが出来そうです。
 
今年一年間ありがとうございました。

来年もどうか宜しくお願い致します。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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