眞田正適の心書

住職の心書539.家庭

家庭とは人と人との関わりによって成り立つところであり、ここに「家」と「家庭」の違いがあります。

お釈迦は
「家庭は心と心が最も近く触れ合って住むところであるからむつみあえば花園のように美しいが、もし心と心の調和を失うと、激しい波風を起こして破滅をもたらすものである。」と説かれました。
人と関わる事は面倒であり、煩わしいことでもあります。
一人であったらどんなに楽だろうかと思うこともありますが、その煩わしい中で人は社交性を学び、与える事で施す喜びを感じ、落ち込んでいても人の笑顔に癒され、また心が育まれていく。
「家はあるが家庭はない。」とならないように「家」の「庭」をそれぞれに水を与え、育んでいく事が綺麗な庭を作る。

知心寺 住職
眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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