眞田正適の心書

住職の心書547.出入口

「呼吸」も「出入口」も先ずは「出す」という事が先にきます。
タクシーも、エレベーターも、電車も降りる方が先で、乗る方が後にきます。
先に出てくれないと入れなくなるからです。
当たり前な事でありますが「先ずは出す」という事
しかしながら社会ではどうやって先に手に入れるかしか教えてくれていないように感じます。
出す方が基本的には先でどう手放していくのか?出し方を学ばない限り、無理に入れよう、入れようとする事によって逆流を起こしてしまい返って流れが悪くなってしまいます。
自分が乗りたいと思うのであれば先ずは出さないと乗り込む事は出来ません。
自分が助かりたいと思うのであれば先ずは気持ちを吐露しないと相手からの意見をいただくことは出来ません。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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