眞田正適の心書

住職の心書549.セット

空腹の時に口にした一杯のお粥にこんなにも美味しかったのかと喜びを感じた事がありました。
毎日満たされていたら同じように美味しいと思うことはありません。
美味しい感覚は「空腹」があってこそ。
それと同じように「幸せ」を感じる為には「苦しみ」時期があってこそ感じるものであります。
「幸せ」と「苦しみ」はセット
苦しみを徹底的に取り除いた先にあるのは「幸せ」ではなく「虚無感」。
「苦しみ」はお粥の上に乗っている梅干しのような存在かもしれませんね。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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