眞田正適の心書

住職の心書551.ぬいぐるみ

お参りの時…。
綺麗に整理整頓された部屋の隅に置かれた汚れたぬいぐるみ。
ぬいぐるみにはすでに擦り切れて手垢もついていて側から見れば「こんな汚いぬいぐるみ」と言われてしまいそうでも、その方にとって大切なぬいぐるみだと理解できる。
何が汚くて何が綺麗かなんて人それぞれ違う。
ギュッと抱きしめると沢山の思い出が溢れてくるぬいぐるに込められた綺麗な思い出であったりもする。
様々な相談を受けて思うのが世間と合わせようとして苦しんでいる事が多い。
綺麗か汚いか。やりたいかやりたくないか。正しいか正しくないかは、自分がどう感じるかによるものである。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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