眞田正適の心書

住職の心書554.おもてなし

相談をよく受ける中で「私なんて何の価値もない」と口癖のように言われる方がおられます。
そのように思い、自分自身を雑に扱ってしまうことによって「この人は雑に扱っていいんだな」って思われて価値を自ら下げてしまいます。
反対に自分のことを丁寧に扱っていると「この人は丁寧に扱わないといけない人だ」と周囲から思われていきます。
自分が自分を扱うように人からも同じように扱われてしまうのです。
「どうせ自分がダメなんだ」って思えば思うほど周りからも同じように「こいつはだめな人間だ」と思われてしまいかねません。
大切にしてくれる人が必要であれば自分自身をもっともっと大切に扱うべきであるのです。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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