眞田正適の心書

住職の心書566.旦那

人に対して経済的にも精神的にも支え、布施(施しをする方)をする人の事を「ダナー」といいます。
この「ダーナ」が今の「旦那」の語源になったと言われています。
なので「旦那」とは、本来与える人、施す人を意味しており、奥さんや子どもを養い生活を支える、与える立場にある人を言います。「ダーナ」は他にもドナー(臓器提供者)と呼んだり、寄付をドネーションと呼んだりするのは、ダーナからきた言葉であり、同じ「与える」といった意味であります。
反対に人から貰うことばかり考えている人の事を「餓鬼」といいます。
欲しい欲しいと求め過ぎ、満たされずに苦しむ餓鬼(貰おうとする)の心から離れ、幸せや安心を与え続ける旦那が理想的な成熟度であります。
なかなか難しい事ですが、貰ってばかりだといったこことに気づき、何かをお返ししたいと心がけることは周りが笑顔となり、自身の心を、豊かにしてくれます。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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