眞田正適の心書

住職の心書569.枯れる意味 2

木々のサイクルは春に芽吹いた葉は徐々に成長して、夏に葉を広げ、光合成をして幹に栄養を送ります。
しかし秋になると日差しが段々弱くなり、光合成をして得られるエネルギーが少なくなり緑の葉を維持するのに必要なエネルギーが、光合成により得られるエネルギーより多くなり、状態を維持できなってしまう。
この状態をいつまでも放

春に葉を茂らせて、夏に大きく成長し、秋に紅葉となって、冬には枯れ散っていく。
いつまでも同じ状態であり続ける事のない「諸行無常」。
どんな状況においても決して投げやりにならず、何も無くなってしまったと思っていても次に咲かすことの出来るエネルギーは必ず自分自身に蓄えられております。
「見透かされたくない!」「バカにされなくない」と意地張って葉を維持しようとすれば結局次に葉を茂らせることは出来ません。
春もあれば冬もあるのと同様に人生、いい時もあれば必ず悪い時もあります。
どん底に落ちた時、悪い時にこそやるべきことがあるのです。
辛い時期、冬の時期を乗り越えてやがては自分の人生が色付いていく。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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