干し柿は最初から甘い訳ではありません。
干し柿は渋柿を日陰で寒風にさらされながら少しずつ時間をかけて甘さに転換されていきます。
干し柿になる過程をよく考えて見ると人も同じように思います。
「こんな時期あったな〜」
「分かるわー」
といったように歳を重ねるにつれ、病気や人間関係・仕事や家庭問題等、様々な苦しみを経験していきます。
その苦労や苦悩という寒風があってこそ同じく苦しんでいる方の気持ちを汲み取り、寄り添うことが出来てくるのです。
経験や体験が人としての人格を円熟させてくれる。
知心寺 住職 眞田 正適
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