眞田正適の心書

住職の心書577.三時の業報

相談者「全て責任は私が負ったらいいんでしょ!」

私「自分で負えたらいいですがそうはいかないのです‥。」

「えっ?」
そんな会話のやりとり。

「三時業」
善悪の業(行い)が原因として表面上に結果となって現れるまでの時間を三種類に分類したもの。

人を殴って殴り返されたら殴った事が原因だったと直ぐに理解でき、改める事ができます。
しかし直接見えにくい行いに対しては
「いつ?」「どこで?」「どのように?」
結果として返ってくるかは誰にも分かりません。
殴られた相手は、あの人には直接は敵わないからといって殴った相手ではなく、恨みの対象が子どもや家族に矛先が向く事だってあるのです。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン