眞田正適の心書

住職の心書578.正体

「ワっ!」と突然脅かされたら身体がビクッと反応します。
その正体が知り合いだと分かると安心します。
凶暴な犬がいても鎖で繋がれていることを確認できれば恐怖はなくなってくる。
不安には、はっきりとした対象と言うものがありません。何が不安を感じているのかが分からないと言うところが不安の状態。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とことわざにもあるように不安に陥るとなんでもないものまでとても恐ろしく感じられるものであります。
何が怖いのか?その正体を言い当てることや認識が出来たならば方法が浮かび上がってくることができる。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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