眞田正適の心書

住職の心書589.旬

「もう一度やり直したい!」
「なんであんな事してしまったのだろうか?」
「感情的にならなきゃ良かった‥。」
と過去の行いに悔やむ事は誰しもが経験してきたかと思いますが、どう足掻いても過去には戻る事はできません。

しかし今こうして、何気なく友人と一緒に食べているご飯や、家族との時間。
仕事に対しての責務や様々な問題もきっと誰かにとってはとても羨ましく見えて、未来の自分から見ても羨ましがられる過去を今、何気なく過ごせているのかもしれません。
今、どんな状況であっても未来や過去ではなく今しか味わえないささいな幸せがあちこちに遍満している。
当たり前すぎて気付きませんが今という「旬」を大事にできる人が、この世で誰よりも幸せになれるのかもしれません。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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