眞田正適の心書

住職の心書610.受け取り方 1

男1 「おい猟師!俺は腹が減っている!鹿の肉を俺にも分けてくれ。」

猟師 「失礼な方だ!そんな奴に肉を分けてやることはできない!鹿の角でもくれてやる。」

男2 「親愛なる友よ。上等な鹿の肉を私にも与えてください。」

猟師 「あなたは私に親しみの言葉を投げかけ、私の鹿肉を褒めてくれた。あなたには鹿の肝を差し上げよう。」

男3 「慈悲深いお方よ。飢えた私どもにどうか一片のお肉を施して下さい。そうすれば私たち家族も助かります。」

猟師 「あなたは私に対する態度や言葉遣いは私の心を和ませるの充分です。お礼に鹿肉を全てあなたに差し上げましょう。」

猟師は最後の男に鹿肉を全て与えて去っていった。

一体何の差なのでしょうか?

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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