眞田正適の心書

住職の心書613.嘘

エイプリルフールを終え。嘘はつかずに一日を終えました。
皆さんは4月1日どのような嘘をつかれましたか?

仏教では「嘘」は「不妄語戒」として厳しく戒めてられております。
「嘘」をつくのはよいことではありませんが、時と場合によっては嘘も必要だといった解釈が
「嘘も方便」
「方便」とは、目的に至るまでの道すじ、巧みになされた手段といった意味であり、相手側の気持ちを推しはかり、良い方向へと導く「慈悲」の心がこもっております。
なんでも「嘘も方便」とするのは、仏教本来の精神から外れてしまうことになってしまいます。
「嘘」はつくこと自体を避けたいですが「嘘」をつくときには「慈悲があるのか?」「自分を守る為ではないのか?」
を考えて良い方向に導く為なのだと思ってつきたいです

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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