眞田正適の心書

住職の心書618.散りゆく定め

「諸行無常」とは、作られたものはすべて移り変わり、一瞬として同じ状態にとどまってはいないという自然の道理を説いたものであります。
桜も開花すればあっという間に儚く枯れてしまいます。
この瞬間は一度きりで、それを見過ごしたら、二度とその瞬間は帰ってきません。だからこそ「今日しかない」「今しかない」と、みんな時間を作ってまで花見に出かけます。
生あるものは、いつか必ず滅びます。花の美しさはずっとは続きません。無常だからこそ、美しいと心から感じます。
終わりがあるからこそ充実させたい生き方につながっているのです。

あと何回咲いた桜を見れるのでしょうか?

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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