眞田正適の心書

住職の心書620.頼り

お釈迦様
「ここに衰弱している百歳の老人がいて、この老人は家の外に出て外の景色を眺めたい時に病床から起きて外に出ることができるか?」

弟子
「いえ、出来ません。」

お釈迦様
「若者が二人が老人を両脇から抱えて連れ出せは外に出て景色を見ることができるだろうか?」

弟子
「それなら、外に出て景色を見ることができます。」

お釈迦様
「人が道を求めるのはこれと同じである。人は知恵の助けによって悟りの道に到着することができるのです。」

全て一人でやろうと思うと出来ない多さに挫折してしまう事もあります。
時には「頼る」という選択肢も入れると出来る幅も道も広がっていく。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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