眞田正適の心書

住職の心書626.所有物

「珠を持てば善念生じ、剣を把れば殺心の器」
(宗秘論)

訳)数珠を持てば、清らかな善い心が生じ、剣を握れば斬りたいという心が湧いていくる。

新しい運動靴を買ったら運動したくなり、気に入った食器を買えば家で食事をするのが楽しみになっていきます。
普段から何に囲まれているのかによって心も大きく変わってきます。
自分の嫌な記憶が残るものに囲まれていれば嫌な気分になってしまいます。

何を残し、何を大切にするのかによって大きく環境が変わっていき、環境が変われば大きく人生が変わってきます。

何に囲まれて生きたい?

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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