眞田正適の心書

住職の心書630.嫌だ 1

「苦」とは「思い通りにならない」といった事であり、「嫌だ」といった感情でもあります。

「この仕事が嫌だ!」
「この人が嫌だ!」
「この環境が嫌だ!」
「こう考えてしまう自分が嫌だ!」
と思う気持ちが苦しみを生むのだというのです。
「この仕事の何が嫌なのか?」
「この人のどういった所が嫌なのか?」
「この環境の何が嫌なのか?」
「どう考えてしまう自分が嫌なのか?」
の起こった感情に対して
「何が嫌なの?」と自問自答し、疑問を掘り下げて見るとぼんやりとしたものから徐々に輪郭が浮かび上がってくる。

自分自身と向き合う事が苦しみを理解し、心のモヤモヤを解消する為に必要であります。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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