眞田正適の心書

住職の心書649.見守り

上りのエスカレーターに乗った際、杖をついたおばあさんがエスカレーターの先にいた。
踏み外して転げ落ちないように、しっかりと手すりを持って上がっていく。
万が一、おばあさんがよろけてもすぐに支えられるように心の準備をして後ろを付いている自分。
実際には心配したことにはならず、よろけることなくおばあさんはエスカレーターを降りて歩いていく。
少しのが安堵感が私の中にあった。

もしかしたら自分の行動において、いつ転けても大丈夫なように、陰ながら見守ってくれる人が自分の周りにはいるのかも知れません。

親や家族。友達や恋人。先輩や後輩。
見えない優しさに支えられているからこそ何事もなく過ごせているのかも知れません。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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