眞田正適の心書

住職の心書662.気の合わない人

「気の合わない方と無理してでも一緒にいるべきなのでしょうか?」と短い質問を受けました。
 どういった事があって「気の合わない人」と思われているのかが分かりませんが、無理して関係を続ける必要はないかと思います。
 
「金の細工人がみごとに仕上げた二つの輝く黄金の腕輪を、一つの腕にはめれば、ぶつかり合う。それを見て、犀の角のようにただ独り歩め。」(経集)

互いに主張し合う者がいて、一箇所に集まるとカチャカチャと音を立てて反発しあいます。
気の合わない友達と過ごす時間はこれに似ていて、互いの主張がカチャカチャとぶつかり、感情をかき乱します。
そのことを知ったのならばいっそのこと、離れた方が良いのだとお釈迦様はそう説くのです。

互いにに尊重し合って仲良くしていければ良いですが難しい事もあります。
無理して仲良くする必要はありません。

生きる目的はその方と仲良くするわけではありませんから‥。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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