眞田正適の心書

住職の心書665.智慧と知恵

勉強会で「知恵」と「智慧」について考えるきっかけをいただきました。
「知恵」とは道筋を立てて論理的に考え、起こった出来事に対して有効であるかどうかを考えて解決していくための能力。
「智慧」とは世の中に厳然として存在する真実を見抜いていく力であると説かれておりました。
「知恵」がつくほど賢くなり、素直に人の意見を聞くことが出来なくなってしまい、自然と頭が上がっていきます。
「智慧」がつくほど人格が備わり、ってくれば、自分の愚かさ、小っぽけさに気づき、謙虚になって自ずと頭が下がります。

曖昧な事に対して「輪郭」を出していくのが「知恵」。
行いに反省して「人格」を磨いていくのが「智慧」。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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