眞田正適の心書

住職の心書685.愛情

「愛する者から憂いが生じ、愛する者から恐れが生じる。愛するものを離れたならば憂いは存在しない。どうして恐れることがあろうか」(法句経)

「私を大事に思ってくれてるならこのくらいはしてくれるはずだ‥。」
「親は子どもに愛情をかけるのが当然」だと思い込んでしまい、そうならない事実と対峙した時に心底落ち込んでしまいます。
「愛されたい」といった感情が強くなればなるほど自分のことを大事に思ってくれるかどうかが日々不安になり恐れが生じてくる。

「愛」は素晴らしい面もあれば自分自身を苦しめる面も孕んでいる。

「愛」に執着するのではなく、些細な事に「感謝」できたならば不安や恐れはなくなっていく。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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