眞田正適の心書

住職の心書686.感謝がない理由

「時間を割いてやってあげているのにありがとうの一言もない!」
「これだけ尽くしていてるのに感謝がない」
と言わる方がおられました。

確かにこれだけやっているのにも関わらず「ありがとう」の一言が欲しいといった気持ちも分かります。
でも一度考えてみていただきたのですが、感謝の気持ちが言葉として出てくる時はどんな時でしょうか?

それは‥。

「やってくれた事に対して自分自身が相手の好意を素直に受け取った時。」

こちらが良いと思っていても相手は嫌だと思っていることがある場合もあります。
押し付けではなく、相手が何を求めているのか?を考えて気持ちを推し量る気遣いが
「ありがとう」といった感謝の言葉に繋がっていく。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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