八苦の一つに「求不得苦」といった言葉がございます。
「求めても思うように得る事が出来ない苦しみ」といった意味。
いくら血を分けた親だといっても自分の所有物ではありません。
「親なら大学に行かせてくれて当然!」
「親としての勤めでしょ!」
「ご飯作って当たり前。」
思い通りになっている存在が近くにいるとどうしても「当たり前」に感じてしまいます。
その所有物ではない「親」や「周りの人」がいかに自分の為に尽くしてくれているのか?を知る事が「期待しない」という事であります。
その部分を理解すると自然と感謝の気持ちが湧いてきます。
自分自身が苦しまない為に「期待しない」のではなくて「有り難さ」を知る為に「期待をしない」といった人生を豊かにする考え方であります。
知心寺 住職 眞田正適
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