歯をむき出しにして今にも噛みつきそうな獰猛な犬の前で恐怖を感じるのはその犬がそこに居ているからです。
犬がいなくなれば恐怖を感じる事はなくなりますし、あるいは犬が鎖で繋がれていることが分かれば不安は無くなります。
「何を怖がっているんだ!男の子なんだから!」「大人なんだから!」と言われてもこれで恐怖は無くなることはありませんし、一体何が怖いのかますます分からなくなってしまいます。
「言い当てた状況は乗り越えることができる。」
つまり何が原因なのかということを知れば克服できるという事であります。
何が怖いのかを言い当てれない、つまり明らかにできないから、不安に襲われてしまいます。
「何が怖いのか?」「何に対して不安を感じているのか?」その原因を明らかになると「不安」は自然と消えていく。
知心寺 住職 眞田正適
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