眞田正適の心書

住職の心書723.無明 2

歯をむき出しにして今にも噛みつきそうな獰猛な犬の前で恐怖を感じるのはその犬がそこに居ているからです。
犬がいなくなれば恐怖を感じる事はなくなりますし、あるいは犬が鎖で繋がれていることが分かれば不安は無くなります。

「何を怖がっているんだ!男の子なんだから!」「大人なんだから!」と言われてもこれで恐怖は無くなることはありませんし、一体何が怖いのかますます分からなくなってしまいます。

「言い当てた状況は乗り越えることができる。」

つまり何が原因なのかということを知れば克服できるという事であります。
何が怖いのかを言い当てれない、つまり明らかにできないから、不安に襲われてしまいます。
「何が怖いのか?」「何に対して不安を感じているのか?」その原因を明らかになると「不安」は自然と消えていく。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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