眞田正適の心書

住職の心書730.発芽

蓮の種をそのまま水に浸けていても固い殻に覆われて発芽することはありません。

どうすれば蓮の種は発芽するのでしょうか?

それは‥。

「傷をつける」

蓮の種に傷をつける目的は水を吸わせるためあり、傷がつかないと蓮の種は発芽しません。

仏教のシンボルである「蓮」はその事を私たちに教えてくれているように思います。

心に傷がつかないと本当の優しさに触れる事もありませんし、大切な存在に気付く事もありません。

辛い経験や傷つく事によって自身の役割に気付き、太陽の方向へと成長させてくれる。
硬い殻に覆われたままでは日の目を浴びることはない。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン