眞田正適の心書

住職の心書735.努力の結晶

高校野球。
勝った高校も、負けた高校もきっと血が滲む相当な練習を重ねてきたのだろうと思いながら高校野球のハイライトを見ていた。

「努力は必ず報われる」と思い掴み取った甲子園の切符。

「努力は必ず報われる」と信じていたが残念ながら負けて涙を流したチーム

努力は報われないのか‥?

努力はその時に結果が出ないこともありますが
積み重ねてきた努力は違った形や時間差によって、思いもよらないタイミングで努力の結果が表れる事があります。

勝ち抜いてきた過程や練習で学んだこと、思い出やチームメイトとの絆。
勝つ事よりもはるかに価値のあるものを実は既に手に入れていたりもする。

「勝ち負けが全てではない。」

「努力の結晶」は綺麗でありますがもろく、壊れやすい。
 
負けたチームも努力で作り上げてきた思い出の「結晶」を大切にしてもらいたい

勝ち負けに固執しすぎると執着することといったのだと思う。
残念ながら負けてしまったチーム

負けた努力は簡単に、当たり前のように人を裏切ります。もし、努力が必ず報われると言うならば、努力した人は全員、大谷翔平のようになっているはずです。ただ、なんだかんだと書いてきましたが、結局、言いたい事は、『努力は必ず報われる』ということ。ただ、どのような形で報われるかは分かりません。だからこそ、人生ってものすごく面白いんだと思います。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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