眞田正適の心書

住職の心書736.台風の目

様々なものを巻き込んで台風が過ぎ去っていった。 常識や価値観もめまぐるしく変化している世の中において振り回されてしまう状況も台風とよく似ているように感じます。
自分の意識ではなく突発的に起こる現象に振り回されてしまうのも自然な事でもあり、外に出てしがみついていても巻き込まれてしまいます。
しかし。最初は振り回されても自分自身の「心」という中心を見失わなけば振り回されることはありません。
 
自分の中心(心)に従って歩んでいけばいつの間にか台風が消滅して晴れ間が広がっていく。
台風の目(中心)だけはいつも穏やかで静かですから‥。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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