眞田正適の心書

住職の心書738.欠点

お釈迦様は
「注意をしてもらいやすい人でありなさい」
と説かれました。

「気に入らない部分を直したい」「こんな性格嫌だ!」といった悩み相談をよく受けますが、欠けた部分があるからこそ「その人のお役に立ちたい」「ほっとけない」といった感情にさせられます。
非の打ち所がない完璧な人になりたいと思いがちでありますが、そのような非の打ち所がない完璧な方に意見やアドバイスをしようとは誰も思いません。
欠点があるから親しみを感じ、欠点あるから人から愛され、欠点があるから人が集まってきます。

「欠点」は「欠落した点」ではなく魅力的な人に「欠かせない点」であります。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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