眞田正適の心書

住職の心書746.一匙

「愚かな者は生涯賢者につかえても、真理を知ることが無い。匙(サジ)が汁の味を知ることができないように。」(法句経)

味を知りたいと思い たくさんの書物を見て、たくさんの参考書を見て、たくさん学びを得たとしてもあくまでも想像の中であって味を知ることはありません。

どうしたら味を知る事ができるのでしょうか?

味をちゃんと知るためには、スプーンで掬うだけではなく掬った一匙を口に運べばすぐに味を知ることが出来ます。

美味いか不味いかは一度食べてみないと分かりません。
上手くいくか失敗するかも一度やってみないと分からない。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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