眞田正適の心書

住職の心書747.酒の席

「痛狂は酔わざるを笑い、醒睡は覚者を嘲る。」(般若心経秘鍵)

訳)お酒に酔っている人は、しらふの人を笑って寝ぼけている人は目を覚めている人をバカにする。

社会を見渡してみますと、社会の常識に飲み込まれている人は頑張ろうとする者を笑ったりして挑戦しようとする人を「どうせできないよ」「無理だ!」と批判・否定したりします。

酒に酔った者が、しらふの人を笑っているかのようである。

だからといって酔っ払いの小言を素直に聞いて相手の基準に合わせてもいいのでしょうか?

だったら誰を基準にしたらいいのか?

それは‥
「自分自身」

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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