眞田正適の心書

住職の心書761.鍛錬

「刀」は熱い火の中に入れられて、何度も何度も硬い金槌で叩かれて、余計な部分が削られて光り輝く刀が出来上がります。

「こんなひどい扱いを受けた‥。」
「こんなひどい言葉をかけられた‥。」
等、世の中には納得できない理不尽な事がよくあります。

修行道場においても納得の出来ない事が多々ありましたが、納得出来ない部分が多ければ多い分だけ自分は何が嫌なのかがはっきりと分かっていったように思います。

何度も文句も言いたくなるぐらい不都合なことであっても、その叩かれた経験の数々が余計なものを削ぎ落とし、自分にとって大切な価値観を光らせてくれる。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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