「刀」は熱い火の中に入れられて、何度も何度も硬い金槌で叩かれて、余計な部分が削られて光り輝く刀が出来上がります。
「こんなひどい扱いを受けた‥。」
「こんなひどい言葉をかけられた‥。」
等、世の中には納得できない理不尽な事がよくあります。
修行道場においても納得の出来ない事が多々ありましたが、納得出来ない部分が多ければ多い分だけ自分は何が嫌なのかがはっきりと分かっていったように思います。
何度も文句も言いたくなるぐらい不都合なことであっても、その叩かれた経験の数々が余計なものを削ぎ落とし、自分にとって大切な価値観を光らせてくれる。
知心寺 住職 眞田正適
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