お釈迦様は
「今、私たちの生きているこの世界こそが仏の国だ」と説かれました。
その言葉を聞いていたお釈迦様の弟子は
「そうは言ってもこの世界は醜いもので満ちあふれております。」と反論しました。
お釈迦様は、「太陽や月は綺麗なのか?汚いなのか?には答えがない。それを汚いものとして認識してしまうのは、それを判断する自身の心が曇っているからだ」と説かれた。
耳を塞ぎたくなる事実を聞かされた時、受け入れたくない現実に直面した時、真摯に受け止めていくことは大切なことであります。
しかし、起こった出来事を「暗い」「明るい」と認識するのではなく、良し悪しを判断しない「今までが有り難かった」と日々の日常に感謝する事が曇った心を鮮明に現してくれる。
知心寺 住職 眞田正適
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