眞田正適の心書

住職の心書786.なんでも悩む

「私が欲しいものを知り合いは全て持っていて悔しくも羨ましく思ってしまいます。どうしたらいいのでしょうか?」といった質問をいただきました。

「有田憂田 有宅憂宅(省略)無田亦憂 欲有田 無宅亦憂 欲有宅」(仏説無量寿経)

訳)田があれば田を憂う。家があれば家を憂う。田がなければ憂いて田があればと思う。家がなければまた憂いて家があればと思う。

田んぼがあったらちゃんと植えた苗は育つのだろうか?と思い、家があったら火災や維持していけるのか?と心配になります。

逆に田んぼがなければ田んぼさえあればと嘆き、家がなければ、家さえあれと憂いてしまう。

住宅、彼氏(女)、車、家族、服も持っていたらいたで悩むし、持っていなければそれはそれで悩んでしまう。

人はどんな状況でもあっても、自分に無いものの方がよく見えたりもします。

大切な事は自分にないものばかりを求めるのではなくて今ある幸せを見つけることであります。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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