ある時、貧しい男が親友を訪れました。親友は喜んで彼を迎え、酒を飲んで楽しく過ごしました。
一夜明けて親友は所用があり、先に出なければならなかったので彼を起こさないように静かに出かけました。
親友は出かける際に貧しい彼が気になったので生活に困らないように高価な宝の珠を衣服の袖の中に入れてあげて出発しましたが、貧しい男は自分の衣服の袖に入った宝に気づかず相変わらず貧しい生活をしておりました。
しばらく日が経って貧しい男は金持ちの親友とばったり会いました。
衣服の袖に入れていたのあの宝の珠はどうしたの?それを売ればある程度暮らしていけるのにもうそのお金を使い果たしてしまったのか?と親友が尋ねると‥。
彼はびっくりして着ていた服の袖を探ると袂から宝の珠が出てきて彼は大喜びで、親友に御礼を言って家に飛んで帰ったといったお話。
(法華経)
この宝は我々に何を教えてくれているのでしょうか?
知心寺 住職 眞田正適
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