眞田正適の心書

住職の心書795.叱る 2

大切な子供が海で溺れていたら親であったら直ぐに手を伸ばして助けようとします。
 
その際に「何をやっているの」と優しく手を伸ばして助けようとする親はいません。

「早く!捕まれ!」と必死の形相で手を差し伸ばして溺れている子供を助けようとします。
その必死の形相が仏教で言う所の「忿怒の形相」であります。

怖がらせる為ではなく、大切な方を救ってあげたいそんな優しさは穏やかな表情だけではありません。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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