眞田正適の心書

住職の心書807.丁寧な生き方

「丁寧な生き方をしたいと思っておりますが心掛ければ心掛けた分だけ余裕がなくなってしまいます。どうしたら良いですか?」
と相談を受けました。

「埋める事を意識せずに余白を意識すれば良い」とお答えいたしました。

車のハンドルには「あそび」が必ずあります。「あそび」は無用のように感じますがハンドルに「あそび」がなかったらちょっとした事で事故を招きかねません。

本であったら全く余白なく、文字が埋め尽くされ書かれていたら息が詰まりそうになり、とても読むことは出来ません。

美術館においても作品が所狭しと並べられていたらゆっくりと廻覧する事はできません。

完璧を意識するのではなく「余白」を意識すれば空間や時間がその場を引き立ててくれる。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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