眞田正適の心書

住職の心書821.思い込み1

昔、ある国に4人の男がいました。

まだ見たことのない「キンスカ」という木の話題となり「キンスカ」の木を知るものに連れて行ってもらう事にしました。

1人ずつ順番に見に行きましたが、遠方のため季節が違っていて、「キンスカ」を見た感想がそれぞれ違っておりました。

1人目は「火のような赤い芽がとても綺麗であった。」
2人目は「若葉が生い茂り、生命力に溢れる木であった」
3人目は「人の手のような花がたくさん咲いていた」
4人目は「見事な実がたくさん付いていた」

とそれぞれが主張し、自分が見た「キンスカ」が正しいと思い込んで譲りません。

言い争いが激化して、最終的には王様に意見を求めたといったお話。

皆さんはこの話を聞いてどう思いますか?

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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