眞田正適の心書

住職の心書822.思い込み2

意見を求められた王様は次のように言いました。
 
お前たちが見た「キンスカ」の木はそれぞれ正しいし、間違ってはいない。
しかし、同じ「キンスカ」であっても、見る時期や角度によって全く違ってくる。
それだけでは「キンスカ」の真実を見たことにはならない。
だから、自分が見たものだけが正しくて、他の人は間違っていると決めつけてはいけない。

完全な知識を得る為にはみんなで話し合い、他の人の見解も知った上で、初めて物事の本質が見えてくるものだ。と王様は説きました。

問題が起こってくる根本には
「自分が正しいと思い込んでいませんか?」
「相手が間違っていると決めつけておりませんか?」

相手も同じ事を思っているから‥

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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