眞田正適の心書

住職の心書887.紅葉狩り 1

何故、紅葉するのか?

春に芽吹いた葉は、夏に一所懸命に光合成をして幹に栄養を送ります。
しかし秋になると日差しが段々と弱くなり、光合成をして得られる栄養素が少なくなってしまいます。

緑の葉を維持するのに必要な栄養素が、光合成により得られる栄養より多くなり、状態を維持できなってしまうのです。

この状態をいつまでも放置してしまうと、夏までせっかく幹に貯めた栄養素がすべて無くなってしまうので、樹木は落葉することを決断します。

その時に葉は自らに残った栄養を保全するために赤い色素を出し、栄養素を全て幹に送ってから枯れて落ちていく。

鮮やかな紅葉に対して、どのように感じるかは人それぞれでありますが、そのように理解するとまた紅葉の見方も変わってくるのだと思います。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン