眞田正適の心書

住職の心書893.安直

「あの宗教団体はどう思いますか?」の質問をいただいた。

「私には分かりません」とお答えすると、がっかりとした様子でありました。

お釈迦様は同じような質問を受けた際にはこう答えられました。
「指摘している者が戒を守っているかどうかは一緒に住んでみて知れる事であり、指摘している者がしっかりしているかどうかは災難にあって知ることが出来る。」(相応部経典)

他人の事を批判するよりも他人の事を知ろうとする心構えが相手の気持ちや想いを汲み取る事が出来るのです。

安直な考えで相手を判断してしまうと、実際にそうではなかった時に大切な方を傷つけてしまう可能性があります。
 
それぞれに大切なものがありますから‥。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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